コニレッテのおもしろさに はまりつつ
フイルムカメラの 奥のふかさにも ( 沼 とも 申しますが )
恐れ?を感じつつ
くらべてみたら こうだったカメラ ということで
コニレッテつながりで 紹介します
比較といっても もとより古いカメラですし
性能 云々は ぜんぜん 話題にしてないので そんなつもりで
読んで頂ければと おもいます
タイトルで ネタばれしてますが
コダックの レチネッテ モデル1a と
バイエルの べイレッテの ニ台です
比べるなら 蛇腹カメラつながりのカメラが ふさわしいけど
三枚玉で ette つながりの この三台はどうでしょう こじつけっぽいけど
例えば レチナだと 比べるには ちょっと高価
ちょうど入手したばかりで いろいろ 手がかかった
ドイツコダックの レチネッテ1a で 先ずはいってみましょう
レチネッテとは そもそも どんなカメラ?
そもそも アメリカ コダック社が ドイツ進出をかけて
シュツットガルトにあったカメラメーカーを買収
高級なライカに対して 価格をおさえた retinaレチナを発売
そして レチナの普及版として レンズの価格をおさえたのが レチネッテのはじまりです
レチナのレンズ 4枚に対して 3枚構成
はじまりは レチナと共有の 蛇腹の銅鏡ボデイからでした
今回は 1a という レチネッテの歴史でも 最後の方のモデルについて
簡単に 話します
大きくわけると 1aには 5種類のモデルがあり 機種名ロゴは 筆記の斜体フォントがはじまり
1.タイプ 035 1959年 数か月生産される 1a 最初期型
レンズ f3.5 50mm シュナイダー レオマー
シャッター VERO
2.タイプ 035 1959年~1961年まで生産
レンズ f3.5 50mm シュナイダー レオマー
シャッター PRONTO
3. タイプ 035 1959年~1961年まで生産 フランスに輸出向け
レンズ f2.8 50mm フランス製 アンジェニュー
シャッター KODAK
4.タイプ 042 1961年~1963年まで生産
レンズ f2.8 45mm シュナイダー レオマー
シャッター PRONTO
5.タイプ 044 この最終モデルは ロゴが ゴシック体に
1963年~1966年まで生産
レンズ f2.8 45mm シュナイダー レオマー
シャッター PRONTER 前期250分の1 後期300分の1になる
最終型は アクセサリーシューがホットシューになる
この中では アンジェニューのレンズのモデルは 日本では 数も少ないせいで 高価です
写りにも 個性があります ( もってないけど )
RETINETTE 最終型がやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ! だがしかし
ヤフオクで 長らく入札なしだったのを 2台で2500円
つまり 一台 1250円 や やっす!
( もう一台は ズーム付きの プラカメでした )
ある程度は 予想はしていたものの やはり けっこうなジャンクでした
でも 収集家ではないので こうして 記事にできるし
けっこう なおしが 好きだったり
まず 貼革? が 浮き上がって ほぼ 全滅!
すべて 張り直し ( の 前に はがして キレイに )
巻き上げレバー 絶賛崩壊中! ( 三つに 割れてしまったのを つないであった )
もう これは作り直しだ~
本体にネジで止める部分だけを残して( ここも割れてしまってたけど ) 糸鋸で 切り出した
硬木 花梨材で 作ってみた
なんとかなりそうな 予感
まあ 外装がこんなだから 次々と 不具合 でるでる!
シャッター 不動!
絞羽根 動くけど 時々変な形になる ( 動かしているうちに 一枚がはずれた )
意を決して 絞羽根 シャッター 分解整備
幸いだったのは シャッターの メカ部分
ギアボックスは 不思議なことに 錆は 無かった 良かった!
( ここがダメだったら と思うとね ミラーレスのレンズという手もあるけど フイルム機として復活させたかった )
巻き上げ機構 フイルムカウンターも 大丈夫だった
シャッターユニットの入る ハウジングの底に 絞羽根が入って
プレートで押さえて固定した上に シャッターユニットが 入ります
実は 三回組み立てなおしをしました 組み上げるとシャッターがね
おかげで 少しだけ腕が上がったかも
外装の 貼皮は ダイソーのフェイクレザー それも 白!
底は貼革だったけど 花梨材で 作ってしまった
貼ったら 意外と 品がおよろしい あれ? 自画自賛してもうた
かなうなら おフランス仕様の アンジェニューレンズ付きでも
再現したいもんですね~
Beirette 知られざる東ドイツ 普及型のカメラ
バイエル社は 旧東独 ドレスデン近郊のカメラ工場だったそうです
ドレスデンはカメラ産業が盛んな 都市だったようで
日本でいうなら 東京 神田とか 信州 諏訪とかでしょうか
1939年に登場したときには
折りたたみカメラが 始まりでした
第二次世界大戦が始まった年に スタートしたのは
軍需の引き合いが あったからでしょうか
戦後は ドレスデンは東ドイツになり 都市の中心にあった
多くのカメラ工場は 壊滅的な被害を受けたようです
街を占領した ソ連軍によって カメラの生産は一時期 禁止され
ドレスデンを代表するメーカー ツアイス イコンも
戦争の被害は 深刻だったそうです
バイエルは 戦災を 免れたのでしょうか
戦時下を 生き残り
ベルリンの壁が崩壊するまで 多くのモデルがつくられました
なんかややこしいけど バイエルの名は 地名ではなく
創業者が バイエルさんだったことによるそうです
ごらんのカメラ 簡素にして 優美な書体の べイレッテ
Beirette Jnior Ⅱ
Junior Ⅱ はこれはシャッター銘だそうです
べイレッテは バイエル社が 第二次世界大戦後に 世に送った二番目のカメラで
このころの 普及型カメラの王道的デザインです
大戦前の主流だった蛇腹カメラのなごりが 意匠から 見て取れるのは レチネッテと一緒です
このモデルは 1958年発売
レンズは ルードヴィッヒの メリター 45mm f2.9が 付いています
メイヤーのトリオプラン 45mm f3.5の モデルも 存在しているようです
ということは この子は べイレッテの 上位モデルでしょうか
メリターは 特に良い評判のレンズではないようですが
良い仕事ができる シチュエーションで使ってあげたいですね
ちっさくて 愛らしいカメラです
フイルムを装填したら 巻き戻しノブを持ち上げて ノブの下にある2本のピンを回して数字合わせをします
37から(なぜか奇数で)ひとつ飛ばし 9以下は 8,7,6,5,4,3,2,1まで
巻き戻しは ピンを T から R の位置にして
巻き上げレバーを持ち上げると スプールフリーになります
ファインダーは 上と 下にすることで 視度調整できるようになっている
( きりかえても ん ん ? 違いがよくわかんないけど )
Ette って名前なら 小さな とか カワイイ とかなんだけど
Retinette 1a は 意外と大柄
私が 底板に さらに花梨材の板をはってしまったので
グラマーなハイヒール娘になっております (本来は も少し小柄です)
実際の 写真は 後日 アップするので おたのしみに
ながなが 読んで頂いて
今日も ありがとうございました
楢崎の でした
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