はじめっから 意味ワカラン書き出しでスミマセン
桐島って 誰?
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キャノンデミ EE17 復活?お蔵入り? 名前は桐島に?
数年前に まだデジタルカメラを主に使っていた頃に
オークションから 格安ジャンクで入手したのが デミ EE17 でした
もちろん目的は レンズ
ミラーレス用 改造レンズの 素材カメラ
F1.7 30mm の SH と呼ばれる いい仕事してくれそうなレンズ
惜しむことなく レンズを取り出せそうな ジャンクカメラ 欲しかったんだよ
フアインダー窓 ガラス割れてるし
電池ボックス 液漏れ 緑青吹いてるし
貼革 はがされてるし
フイルム リワインドボタン 固まってるし
正調 ジャンクカメラ
まよわず ばらせると思ってたのに
届いてみたら
ヘリコイドしっかり動くし
シャッター 絞 え~! なんの問題なしじゃん
聞いてないぞ~ (^o^)/ (なぜか 嬉しくなるのでした )
壊せないんだよね~ こうゆうのはね ばらせないのだよ
名前も付けちゃおうかな~ 桐島なんて どうでしょ?
しかし 桐島
しばし 復活の日を夢見て お蔵入り( cold sleep )になったのでした
( まだ修理のスキルが無かったのが 理由ですが )
CANON LENS SH 30mm 1:1.7 レンズのデミ おさらい
このレンズ
1964年
デミの二代目 デミS用として誕生したレンズです
デミSに続く 翌1965年
ラピッドフイルムを採用した
デミラピッドにも このレンズが採用され
更に 1966年 デミシリーズの最高機種として
最後の30mm 1:1.7モデル EE17が 誕生します
デミSとEE17は 初代とEE28のように ( 前記事 みてね )
見た目は同じ 大きな瞳のデミですが
レンズの配置が変わり ボディも 少し大柄になりました
そして ちょと大きくなったおかげで
凄いことがわかったのです
* *
ついに EE17 にも陽の目を見る時が 来た~
初代デミ そしてEE28 と たて続けに入手して
修理して( たいしたことないですが ) EE28はスクエアにしてきました
そこで分かったことは
EE17 も レンズがボデイの中央にあって
スクエアデミ改造に適しているということです
ほぼ 真ん中にレンズが レイアウトされています
比較すると 無駄と思えるほど広々とした フイルム室
こちらは デミ S
無駄に広いのは一緒だけど スプロケット側に余裕がない
デミの開発スタッフが スクエア判のデミを画策しなかったのか
今となっては 分かりません
でも こうして まじまじ見ていると ハーフのままで終わるのは
もったいないと 思ってしまいます
カメラも 私に 語りかけてくるように 感じます
桐島 「 ハーフカメラ やめるって ずっと前から言ってたんだから 」
ならば
お手伝い しましょう!
ハーフ以上の フォーマットで
持てるポテンシャルを 最大限発揮
していただきましょう
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という訳で
3番目のデミは スクエアデミ EE17 に決まりました
( 壮大な プロジェクトっぽいな~ )
EE17 スクエアデミに バージョンア~ップ
デミは モナカの皮が アルミ
あんこは EE28は プラでしたが
EE17は 超 超合金? いえ ふつーのアルミです
鉄カメに中には あんこがアルミでもなく鉄でもない
謎の 合金で出来たカメラも多く存在しますが
紛れもない アルミなので
加工は わりと容易です
さっそく 作業します
天地と同じサイズに 左右をあわせるガイドを ケガキます
わずかに 広めにします
サイズに削った時 基準線がわずかに残るようにケガくのがコツです
ところで
削るためのヤスリの品質は けっこう重要だったりします
私が 愛用しているヤスリは
さかなのマーク 一部の業界では 有名なバローベ
正確な直線を切削するのに 欠かせません
平らな面と 反対側が 腹丸という 丸くなってるヤツです
削られる側の 準備です
シャッターなどに 切りくずが入らないように
しっかりと 目張りをしたうえで
内側に やすりの先端が当たっても 傷にならないように
厚手の 乾かしたウエットティッシュを 当てておきます
切りくずで 後々 不具合が起こらないように
しっかり ガムテープで 保護します
少し削っては クリーナーで吸い取ります
削り粉は キラキラも美しい 良質なアルミニウムなのでしょう
慎重に進めて参りましょう
でも 粉まみれ!
傾斜に削ってから 直角に削り
また 傾斜に削り 直角に
こうして 少しづつ ひろげていきます
最後は直線ラインを注意しながら 決めます
削り上がりです
ケガキ線が 残っているのが おわかりでしょうか
この後 むき出しのアルミ面は 黒のつや消しラッカー塗料で 反射止めしておきます
塗料を 空き瓶などに取って 竹串を尖らせたので
点で置いていくように 塗ると良いでしょう
さて
ここからは 正調ジャンクを 手入れしていきます
アルミの 電池ボックスのフタは 外れなくなっているものもありますが
桐島は 穴を開けてレンチをかけたところ なんとか外れました
てこでも回らない デミもあるようです
桐島は 出来の良いジャンクなので まあまあ 協力的です
復活は やっぱりムリかと お蔵にした日もありました が
やるだけやってみる!
でも 何でもないネジ一つ 回らないだけで
作業が 止まってしまうのも ジャンクならではです
ワコーズのラスペネを 少々 漬け置きしました
底板のネジが か た い
ロッキングプライヤーで 精密ドライバーを挟んで 力技で回します
普通なら 治す価値無しになるのかもしれないデミ
でも 今後新たに作られることは ないと思うと あきらめきれましぇん
カッチカチの リワインド スプロケット解除ボタン
オフセットになってた! なんでこんな仕組になったんだろ?
固着っぷりがなんとも しっかり者です !
ため息 ( ´ー`)フゥー...
これはいったい なんの ほこりかな?
半世紀ぶりの 陽の目かな
電池室は LR-44を納めるために ゴムのスペーサーが入っています
パーツの腐食は 意外と少ない印象
カッチカチに なっとったのを 取り外して きれいにしたら
動き 回復しました
電池式 測光デミの末路や いかに
腐食で 断線してました
リード線がなかったので 露出計復活は また今度ね
電池の液漏れで 大変なことになってはいるけど
良い材質で出来ているので
部品それぞれは 生きています
まだまだ これからも写真が撮れそうです
ジャンクデミ1台で 白ご飯 3杯はいけそ~
落下痕が無いのに なぜか割れている ファインダーガラスと 露出計窓
わりと 見かけるけど
(?_?) なぜ割れるのでしょうか デミの謎です
いつか かならず治してあげるから
待っててね
お着換えの用意は 出来てます
でも しばらくこのままで はたらいていただきましょう
薄着は 元気のあかしです
アニキ分 デミ S は シャッター不動の 治し待ちです
兄貴の方が小柄な フイルムカメラ界の 中川家?
34mm 径というのが f1.7レンズの 適合サイズです
クローズアップレンズが有ると 撮影の幅が ぐんと広がるんで
そろえておきたい アクセサリーです
取り付けると こんなカンジ
凛々しい 桐島!
きりっ!
純正のクローズアップレンズ オークションで 時々みかけます
スマホで 手に持っている物を撮影することが 良くあるとおもいます
フイルムカメラが 苦手なシーンですが
このレンズ一つあると 手元が撮れるので
これは おススメです ( 背景ボケも撮れます )
桐島 EE17スクエア まとめ
この 桐島スクエアは 前記事でも紹介しましたが
元は ハーフカメラのままなので
1枚撮ったら レンズをふさいで 1枚空打ち
これを繰り返します
36枚撮りは 36枚しか撮れないので ハーフのお得感はありません
しかしながら SH 30mm 1:1.7 というレンズの
すぐれた描写力を 余すことなく フイルムに記録できる
唯一のカメラなのです
ジャンクから レンズだけ取り出して ミラーレス用にするのも有りだと思います
が
もう一度撮れるように 手を尽くして
スクエア判への バージョンアップはいかがでしょうか
コンパクト機械式ハーフカメラの
ひとつの 完成形 デミEE17
さらに バージョンアップ版
味わってみては いかがでしょうか
( ちょっと おおげさでした )
長々と
読んでいただいて ありがとうございました
楢崎の でした
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