( この記事の冒頭は あくまでフィクションですのでそのつもりで
愉しんでいただければ さいわいです )
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一部のフイルムカメラ愛好家界隈では かねてより うわさになっていた
デミシリーズの最後の機種だった
EE28の ハーフサイズを拡大して
ましかくフォーマットで 撮影できる 最後のデミ
スクエアデミ EE28 が 縁あってわたしの手元に届きましたので
紹介してみたいとおもいます
このデミは シリーズ最後の機種として企画されたものの
結局 陽の目を見ることなく いつしか忘れられ
企画にたずさわった個人の元で 永らく保存されていた個体と思われ
現存するものとしては おそらくこの1台
世界にたったひとつのデミだとおもわれます
* *
ということで
だったらいいな
的な フィクションはこのあたりにして
デミシリーズ 最後に登場した EE28を
ましかくフォーマットにしてみたので 紹介してみたいとおもいます
デミのおさらいを少し
デミシリーズ
初代の 2 もふくめると
7機種がラインナップされました
カラーデミも 私が知っている範囲では
初代と 最後の EE28 で 発売されました
レンズは30mm f1.7 と 28mm F2.8
レンズ交換ができた デミCには 28mm F2.8 に
50mm f1.7も用意されました
使用フイルムも 35mmフイルムを基本に
ラピッドフイルム機もありました
基本7機種ですが
ひとつのハーフカメラの機種にすぎないのに
バラエティーに富んだ展開に
おどろかされるばかりです
その中で28mm固定レンズの
初代と最後の機種EE28 両方を入手して比較したところ
大きな基本設計の違いに気づきました
それはレンズの位置で
初代がカメラを構えたとき 右手に寄った位置にあるのに対して
EE28は ほぼ中央になっています
デミ ハーフを超える可能性を秘めたカメラ
レンズの位置がセンターになることで
ハーフ枠の左右に余裕が生まれました
デミの開発者が 拡大フォーマットを意図したかは
今となっては分かりませんが
この優秀なレンズをより大きなフォーマットで撮ってみたい
そんな思いで ましかくに写る改造に 着手しました
最後のデミは モナカの皮はアルミですが
あんこは 超合金?ではなくて プラです
フイルムのガイドも含めて 一体成型になっていて
カメラ全体の軽量化に 貢献しています
( 私的には すこしがっかりポイントですが )
ヤスリだと サクサクした感触で削れるので 拡大改造作業しやすいプラです
完全なましかくにするか 隅を丸くするか
悩みどころですが 今回は隅丸にしてみました
目指したのは リアルメーカー試作機!
出来上がりは 正直ビミョーですが こころざしは高くありたいってことで
完成! スクエアデミ そこへ思わぬトラブルが発生!
明日は フイルムつめて 撮りに行くぞ~!
と 空シャッターを切っていた所 ( バイクの空ぶかしの感じ )
急に巻き上げ不能になってしまいました (´;ω;`)
せっかく 問題なく動いていたのに なぜ?(。´・ω・)?
いまさら分解か? まさに 古ぃルムカメラあるある!
大ごとになってほしくないので
まずは 底から おそるおそる開けて 眺めてみ! た!
ん!ん?
なんだ?
変なのが はさまってる!
なんと フイルムカウンターの プラレンズでした~
しばらく前から カメラを振るとカラカラ音がしていたのですが
空打ちしていたら 巻き上げカムに挟まって
こいつのしわざでした
せっかくなので メーカー試作機が目標なので
巻き上げカムに噛まれてキズだらけになったのを
磨きなおして 元のところに エポキシ接着剤で固定して 出来ました
( ´ー`)フゥー...
なわけで 行ってみよう~
スクエアデミ EE28の お作法 簡単です
このデミ
ファインダー内に距離と シャッターの情報が表示されているので
目を離さずに シャッターを切ることができます
ですが
左右で撮影範囲がひろくなった分は ファインダーで見えていません
撮影者の 想像力が試される しくみになっています!?
巻き上げは 元のデミそのままなので
1枚撮って 一回巻き上げだと
次々と重なった絵が撮れてしまいます
二重撮影ができるカメラはいろいろありますが
次々つながるのは このカメラだけ
ちゃんと 1枚を撮るには
1枚撮ったら キャップをして 空シャッターを1回切る必要があります
マミヤスケッチのように
24枚撮りフイルムで 30枚撮れたりはしません
24枚撮りで 倍撮れたりもしません
でも お得感は無いけど ブローニーの裏紙を切って貼ってマスクをして
ハーフサイズに 戻して使うってこともできます
二通りの使い方ができるとこは メンドクサイけど お得かもしれません
スイッチ 一つで切り替えられたらいいのに
と思ってしまいます
スクエアキャノンデミ まとめ
2022年の今 いったい 需要があるか? はてなですが
でも デジタル全盛でも まだまだ フイルムカメラの可能性は
使い手次第
一枚づつ撮っては巻いてを繰り返すと
重なった絵が撮れるのを逆手にとって 向きを変えながら撮れば
パノラマワイドな写真も撮れたりします
スクエアデミは ロモみたいな遊び心で使ってみると
面白そうです
改造はちょっと という方は ふつ~のデミもおすすめです
いろいろなバリエーションがあるし
楽しみも おもしろポイントも 沢山あるので
手に入れてみてはいかがでしょうか
レンズの実力は ハーフカメラ以上
この写りを見て
フイルムカメラ やってみないんですか?
フイルム風 アプリでいいんですか?
とは 言わんけど
まだまだ フイルムカメラ 愉しめます
デジタルカメラに しっくりしないと感じたら
フイルムカメラを手にしてはどうでしょうか
はじめの一歩に デミはうってつけだとおもいます
期待を裏切らない 写りに おどろきです
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長々 よんでいただいて ありがとうございました
楢崎の でした
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